Beats Studio Buds +レビュー|コスパ最強は本当?音質最高、機能は微妙

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Apple参加のBeatsから2023年6月に登場したBeats Studio Buds +はスケルトンデザインが話題になった完全ワイヤレスイヤホンです。

先日のAmazonプライムデーのセールにて購入したので、今回は実際に使用した感想をレビューしていきます。

総評としては音質や外音取り込みなどの本来のイヤホンの役割は大満足、+αで欲しい機能は微妙、という感じです。

「デザインが注目されがちだけど実際の使い心地が気になる」「コスパが良いと言われがちだけど本当なのか?」といった点が気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。

では、今回はBeats Studio Buds +を実際に使った感想をレビューします。

Shino

スマホ系ライター・ガジェットブロガーのShinoです。
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Beats Studio Buds +
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 音質が好み
  • 着け心地が良い
  • 外音取り込みが自然で優秀
  • iPhone、Androidどちらでもスムーズに接続
  • オタク心をくすぐるスケルトンデザイン
  • 手で摘まみやすい形状
  • 物理ボタンはやっぱり使いやすい
デメリット
  • ワイヤレス充電非対応
  • マルチポイント接続は部分的に対応
  • 機能が充実していない
目次

Beats Studio Buds +の概要

Beats Studio Buds +

Beats Studio Buds +はBeatsから2023年6月に登場した完全ワイヤレスイヤホンです。Beatsは2014年にAppleの傘下になったオーディオブランドです。

Beats Studio Buds +が登場したときは、ガジェット好きの間でスケルトンデザインが注目を集めましたね。

BeatsがAppleの傘下なのでiPhoneなどAppleデバイスとの親和性は高いですが、AppleブランドそのものではないためAndroidデバイスとの親和性も高いのが特徴です。

iPhoneとAndroidスマホ両方でファストペアリングができるのはBeats Studio Buds +だけとのこと。

機能としてはアクティブノイズキャンセリングと外音取り込みにしっかり対応しています。詳しいスペックは公式サイトなどを参照してください。

Beats Studio Buds +のメリット

Beats Studio Buds +

それでは早速、実際に使って分かったBeats Studio Buds +のメリットを紹介していきます。

音質が好み

Beats Studio Buds +

まずはイヤホンで最も重要な要素である音質について。

個人的にオーディオの評価に慣れていないのでかなり主観的な評価になりますが、個人的にかなり好きな音質でした。

低音がしっかり響く上に空気感が感じられるというか、空間的な広がりのある感覚です。

LDACなどの高音質コーデックは非対応
一方で空間オーディオに対応

1つ1つの音の解像感も高く、音の輪郭がはっきりしているように感じました。

Beatsのブランドとしての源流がアメリカのヒップホップにあるので、ヒップホップやEDMのような低音をしっかり鳴らしたい音楽はかなり気持ちよく聴けますね。

また、空間オーディオにも対応しているので対応する音源だとより空間的な広がりを感じることができました。

着け心地が良い

Beats Studio Buds +

これまでいくつか完全ワイヤレスイヤホンを使ってきましたが、その中でも着け心地はかなり良いですね。

非常に軽い着け心地で、耳への収まりも良い感じです。

長時間着けていても耳が疲れにくく、どこかが痛くなるような感覚もありませんでした。着け心地の良い耳栓のような感覚です。

筆者はこれまでGoogleのPixel Buds Proをメインに使っており、こちらも十分着け心地が軽くて楽だと思っていました。

しかし、Beats Studio Buds +を実際に使ってみると断然Beatsの方が着け心地が楽でしたね。

作業中など長時間ワイヤレスイヤホンを着けたままにしたい人にかなりおすすめです。

外音取り込みが自然で優秀

Beats Studio Buds +

Beats Studio Buds +には外音取り込み機能が付いています。

この外音取り込みが優秀で、かなり自然に外部音を聞くことが可能です。

マイクで拾っている感がほとんど無く、普通に自分の耳で聞いているのと同じように聞こえるんですよね。

外音取り込みONだとイヤホンを着けたまま普通に会話も可能です。

外音取り込みの自然さと優秀さが両立されていて、非常に使いやすい外音取り込み機能に仕上がっています。

ちなみに、ノイズキャンセリングも十分優秀で、ある程度のノイズを抑えることが可能です。

Shino

個人的には音質とこの外音取り込み機能がBeats Studio Buds +で最も気に入っているポイントです。

iPhone、Androidどちらでもスムーズに接続

冒頭でも軽く触れましたが、Beats Studio Buds +はiPhoneとAndroidスマホ両方との親和性が高い点が特徴です。

Beats製品は「Apple製品だけどApple製品じゃない」みたいなところがあるので、こういう唯一無二な良さがあるんですよね。

Beats Studio Buds +

具体的には、最初の設定時にiPhoneとAndroidスマホ両方で近づけただけでペアリングが完了してしまいます。

また、iPhoneであれば一度接続すると同じApple IDでログインしている他のApple製品でも自動的にペアリングが行われます。

Beats Studio Buds +

さらにAndroidスマホの場合も、同じGoogleアカウントを利用している端末ならペアリングしていなくても「保存済みのデバイスがあります」という通知が出るので、そこからペアリング設定に進めます。

要するに、iPhoneとAndroidスマホどちらでもスムーズに接続が行えるということですね。

これは色々なスマホを持っている筆者のような人にとってはかなり魅力的ではないでしょうか。

現時点で、iOSとAndroid OS両方でスムーズな接続ができるのはBeats Studio Buds +だけです。Apple製品とAndroidデバイス両方を使っている方はぜひチェックしていただきたいですね。

オタク心をくすぐるデザイン

Beats Studio Buds +
マットな質感で指紋も目立ちません

各所で言われているように、やはりこのスケルトンデザインはたまりませんね。

Beats Studio Buds +にはブラック/ゴールド、アイボリー、トランスペアレントの3色があり、今回購入したトランスペアレントがスケルトンカラーです。

Beats Studio Buds +

最近のスケルトンデザインのトレンドの始まりはおそらくNothingだと思いますが、Beats Studio Buds +はデザイン化されたNothingよりも内部をそのまま見せている仕上がりです。

オタクはこういうのが好き、というか「男の子が好きなやつ」だと思いますね。

Beats Studio Buds +

ありきたりな表現になってしまいますが、やはりこのデザインは所有感を満たしてくれます。

個人的にデザインだけで選べば完全ワイヤレスイヤホンの中ではかなり上位にランクインすると思いました。

手で摘まみやすい形状

Beats Studio Buds +

Beats Studio Buds +のイヤホン本体を横から見るとこんな形。

耳の外に出る部分に向けて富士山のように細くなっている形状です。この細くなった部分がちょうど指で摘まみやすいんですよね。

多くのワイヤレスイヤホンは耳の外に出る部分は平らになっていることが多いと思います。

Pixel Buds Pro
Pixel Buds Pro

そのせいで着脱時にしっかり指で摘まみにくく、落としてしまうことがよくありませんか?

私は落としてしまったことが何回かあります...

Beats Studio Buds +だと指先で摘みやすいので、ケースからの取り出しや着脱が非常にしやすいです。

しっかり掴めるので落としそうになることがありません。地味ですが使い勝手に大きく関わる魅力ではないでしょうか。

物理ボタンはやっぱり使いやすい

Beats Studio Buds +
Beatsのロゴがある部分がボタン

完全ワイヤレスイヤホンの操作方法は主にタッチセンサー式と物理ボタン式に分かれます。

Beats Studio Buds +は後者の物理ボタン式を採用しています。

個人的に物理ボタン式のワイヤレスイヤホンは久しぶりだったのですが、タッチセンサーよりも使いやすいと感じるシーンが割とありました。

一番の魅力が誤動作の少なさ。タッチセンサー式だとふとしたときに手が当たって反応してしまうことが多いですよね。

物理ボタンであれば押し込む必要があるので手が当たるだけでは反応しません。

本製品の物理ボタンは押しても耳をグッと押してしまわない絶妙な固さなので、ボタンを押しても耳への圧迫感が少ないという魅力も。

また、物理ボタンは確実に押したことが分かるので、普通のタップとダブルタップを間違えることもありません。

Beats Studio Buds +のデメリット

それではここからはBeats Studio Buds +を使って感じたデメリットを紹介します。

ワイヤレス充電非対応

価格が1万円を超えるようなワイヤレスイヤホンはワイヤレス充電に対応していることが多いですよね。

Beats Studio Buds +
Lightningじゃないだけマシ

しかし、Beats Studio Buds +はワイヤレス充電に対応していないため、本体下部にあるUSB-Cポートから有線で充電をするしか選択肢がありません。

個人的には手のひらサイズのワイヤレスイヤホンこそ、置くだけで気軽に充電しておきたいのですが、これができないのは地味に不便。

「有線で充電すればいいじゃん」と言われればそれはそうなんですが、そこそこのお値段なのでさすがに対応してほしかったところです。

マルチポイント接続は部分的に対応

最近の高価格帯イヤホンは複数機器に同時接続するマルチポイント機能に対応しているものが多いですよね。

マルチポイント接続ができれば、わざわざ接続の切り替えをしなくても別のデバイスの再生に自動で切り替わるのでかなり便利です。

しかし、Beats Studio Buds +は正式にはマルチポイント接続に対応していません。

Beats Studio Buds +

ただし、Androidデバイスであればファストペアの機能で自動切り替え機能が利用可能です。同じGoogleアカウントでログインしている端末ならマルチポイント接続的な使い方ができます。

一方でiPhoneなどのAppleデバイスはこれに対応していないので、自動で接続が切り替わることはありません。

また、Windows PCの場合も対応していないので、マルチポイント接続はAndroidデバイス間のみという状態です。

Shino

スマホオタク以外にAndroidスマホを何台も持っている人はほぼいない気がするので実質マルチポイント接続非対応と言っても良いかも?

機能が充実していない

Beats Studio Buds +
カスタマイズできる項目はここにあるもののみ
イコライザーが無いのは逆にこだわりでしょうか?

ここまでにも挙げた通り、Beats Studio Buds +は競合製品が対応しているような便利な機能に対応していないことが多いです。

ワイヤレス充電やマルチポイント接続の他にも以下のような機能がBeats Studio Buds +には搭載されていません。

  • イコライザー
  • 着脱検知
  • 発声時に自動で外音取り込みに切り替え

また、物理ボタンでの操作の割り当ても選択肢が限られており、カスタマイズ性は低いと感じました。

これらのそこそこ高価格帯のワイヤレスイヤホンが搭載しているような+αの機能が足りないことがBeats Studio Buds +の最大のデメリットです。

「Apple本家のAirPodsのポジションを守るために敢えて機能が削られているのではないか」そう思わざるを得ないくらい機能性は良くありません。

Beats Studio Buds +の価格

Beats Studio Buds +
アップルストア

ここまでレビューしてきたBeats Studio Buds +は、アップルストアや各種ECサイト、家電量販店でも購入可能です。

一応アップル製品なので、地方の家電量販店でも比較的よく店頭に並んでいると思いますね。

定価は24,800円。AirPods Pro(第2世代)が39,800円であることを考えると安い、のかもしれません。

今回はAmazonのプライムデーセールで購入したので、さらに安い18,500円で購入しました。

このセール価格であればかなりお買い得だと思います。

また、各種ECサイトや家電量販店ではポイント還元も多く行われているので、お得に購入したい場合はぜひチェックしてみてください。

Beats Studio Buds +のレビューまとめ

Beats Studio Buds +

今回はApple傘下のBeats最新モデルBeats Studio Buds +をレビューしました。

音質や外音取り込み、ノイズキャンセリングといったイヤホン本来の機能にはかなり満足しています。

また、Apple製品とAndroidデバイス両方との親和性が高いことも大きな魅力ですね。

一方でワイヤレス充電、イコライザーなど+αで欲しい便利な機能は乏しく、競合製品と比べると物足りなさを感じました。

Shino

「(AirPodsと比べて)コスパ最強!」のような評価も見かけますが、そんなことは無くむしろ「音質は良いけど価格なりに機能は削られている」という印象です。みんな褒めすぎ。

この辺りは利用方法などによって感じ方が大きく変わるので、ご自身のライフスタイルに合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

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