こんにちは、スマホ・モバイル系ライターのShinoです。
Google Pixelシリーズといえばここ数年一気に存在感を増しているAndroidスマホですよね。
今回はそんなPixelシリーズの最新標準モデルである「Google Pixel 8」を購入したので、実際に使ってレビューしたいと思います。
Pixel 8を実際に使って分かった使い勝手やメリット、デメリットなどが気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
スマホ系ライター・ガジェットブロガーのShinoです。
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- ミントの色が可愛い
- 取り回しの良いサイズ感
- 必要十分な処理性能
- ディスプレイが明るい
- 普段使いしやすいカメラ
- 安く買う手段が豊富
- 分厚い
- サイズの割に重い
- ゲームガチ勢には性能が物足りない
- 望遠カメラは非搭載
Google Pixel 8の概要
Google Pixel 8は2023年10月12日に発売されたGoogleの最新スマートフォンです。
国内ではGoogleストアのほか、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアで取り扱いがあります。
カラーは以下4色がラインナップされています。
- Obsidian(オブシディアン):黒系
- Hazel(ヘイゼル):グレー系
- Rose(ローズ):ピンク系
- Mint(ミント):ミントグリーン※2023年1月追加
今回はこのうちMintをレビューしています。2023年1月に新色として追加されたカラーです。
詳しいスペックは以下の表をご覧ください。
Pixel 8のスペック
メモリ構成(GB) | 8/128 8/256 |
カラー | Obsidian Hazel Rose Mint※2023年1月追加 |
SoC | Google Tensor G3 |
本体サイズ | 70.8×150.5×8.9mm |
重量 | 187g |
ディスプレイサイズ | 6.2インチ |
ディスプレイ仕様 | 最大120Hz駆動有機ELディスプレイ |
バッテリー容量 | 4,575mAh |
充電 | 有線充電:最大27W ワイヤレス充電:最大18W |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
防水防塵 | IP68 |
おサイフケータイ | 国内版対応 |
背面カメラ | 広角:50MP(F1.68)1/1.31インチ 超広角:12MP(F2.2) デジタルズーム最大8倍 |
Google Pixel 8を開封!付属品と外観・デザインをチェック
それでは早速Pixel 8を開封していきます。
箱は正面にPixel 8が描かれたお馴染みのデザイン。
内容物はPixel 8本体と説明書、USB-Cケーブル、USB-A変換アダプターのみとなっています。最近のスマホらしく充電器などは付属しません。
こちらがPixel 8本体。Mintカラーがかなり綺麗ですね。
少し青が強めの鮮やかなミントグリーンという感じで、非常に爽やかな印象です。
カメラバー、側面フレームもミントカラーでマットな質感になっています。
左側面には音量ボタンと電源ボタン。
下側にはスピーカー、マイク穴とUSB-C端子。
右側面にはSIMスロット。
上側にはアンテナスリットくらいで特に何もありません。
個人的には今回のミントカラーはかなり好みで、Pixel 8のカラーラインナップの中でも最も好きです。
ミントカラーの端末は他社でもたまに出ていますが、その中でも特に綺麗な色味だと感じました。
Google Pixel 8のサイズ感
Pixel 8は6.2インチのディスプレイを搭載しており、ハイエンドモデルとしては比較的コンパクトなサイズ感に仕上がっています。
項目 | Pixel 8 |
---|---|
高さ | 約150.5mm |
幅 | 約70.8mm |
厚さ | 約8.9mm |
重量 | 約187g |
横幅は70.8mm。70mmを下回ると片手操作がしやすい部類なので、Pixel 8も片手操作はそこそこ快適に行えます。
文字入力は十分快適ですね。
高さは150.5mmあり、横幅が70.8mmということを踏まえると少し縦長な印象。とはいえ取り回しは良く、日本人でも扱いやすいサイズ感です。
一方で重量は187g(公称値)で、サイズの割には少し重めな印象。実際に持ってみても「軽い」とは感じませんでした。
厚さも8.9mmとそこそこあり、結構ずんぐりむっくりした感覚があります。
縦横のサイズ感は扱いやすいんですが、それ以外の重さと厚みはもう少し抑えてくれると嬉しいところ。
Google Pixel 8の処理性能・動作
ここからはPixel 8の処理性能や動作をまとめて紹介します。
Pixel 8はSoCにGoogle独自開発のGoogle Tensor G3を搭載。これまでのTensorと同様、処理性能より機械学習、AI性能を重視したSoCです。
ベンチマークテストの結果
まずは各種ベンチマークテストの結果を紹介。
Antutu V10、Geekbench6、3DMarkで測定しました。
Pixel 8 | Pixel 8 Pro | Zenfone 10 | |
---|---|---|---|
Antutu V10 | 1,126,330 | 1,126,511 | 1,524,536 |
Geekbench6 | シングル:1,732 マルチ:4,451 | シングル:1,738 マルチ:4,244 | シングル:1,983 マルチ:5,399 |
3DMark(Wild Life Extreme) | 2,414 | 2,402 | 3,600 |
Antutu V10で大体112万点前後、Geekbench6ならシングル1,700前後、マルチ4,200~4,400前後といったところです。
やはり同じ2023年モデルの他社ハイエンド機には敵いませんね。「準ハイエンド」や「ミドルハイ」と言われても仕方ないレベルだと思います。
ただ、スマホ好きの方なら分かるかと思いますが、これくらいのスコアが出れば普段使いなら全く問題ありません。
実際の使用感も見ていきましょう。
実際の使用感
実際にPixel 8をSNSやWebなどの用途に使ってみて、ストレスは特に感じられませんでした。
ディスプレイが120Hzなこともあり、スクロールなどの動作は十分快適です。
分かりやすいモタつきも特に無かったので、やはり普段使いなら十分使える性能だと思います。
重めのゲームも試しにプレイしてみましたが、設定次第で普通に遊ぶことはできますね。そこまでこだわらなければ問題ないと思います。
Google Pixel 8のディスプレイ
Pixel 8は6.2インチの有機ELディスプレイを搭載しています。
今回のディスプレイはActuaディスプレイと名付けられており、画面輝度が高いことが特徴です。
ピーク輝度で2,000ニトあるので、屋外の直射日光下でも問題なく画面が見れました。写真撮影時に便利です。
モデル | 最大輝度 | ピーク輝度 |
---|---|---|
Pixel 8 | 1,400 nits | 2,000 nits |
また、リフレッシュレートは前作Pixel 7から向上して最大120Hzになりました。スクロールなどの動作がかなり滑らかです。ただし、可変式ではなく60Hzとの切り替え式です。
サイズ的には6.2インチと比較的小さめですが、コンテンツの表示量はそこまで少なくありません。
いずれにしても、ディスプレイ性能は十分高く、屋外でも鮮やかなので見やすいディスプレイに仕上がっていると言えるでしょう。
Google Pixel 8のバッテリー持ち
Pixel 8は4,575mAhのバッテリーを搭載しています。実際のバッテリー持ちは「普通、またはちょっと良い」レベルだと感じました。
バッテリー持ちを測るために4K画質のYoutube動画を1時間流してみましたが、バッテリーは83%から78%と5%の減少でした。
普通に使っていてもバッテリーの減りが激しいということは特に無かったので、一般的な使い方であれば1日は問題なく使えると思います。
海外サイトのバッテリーテストの結果などから「バッテリー持ちは悪いのではないか」と思っていましたが、実際はそんなことは無く十分実用的です。
Google Pixel 8のカメラ
Pixel 8は5,000万画素の広角カメラと1,200万画素の超広角カメラのデュアルレンズカメラを搭載しています。
今回は通常撮影、暗所撮影、動画性能、各種編集機能に分けてレビューします。
通常撮影
まずは明るいシーンでの作例を紹介していきます。広角1倍の例です。
基本的には十分綺麗に撮影できていると思います。センサーが比較的大きい(1/1.31インチ)ため、明暗差が大きくても黒潰れは発生しにくい印象です。
全体的にはシャープすぎず、自然な写りですね。彩度もスマホカメラとしては控えめ。
続いて小さめな被写体。
こちらも被写体の質感が捉えられていて、綺麗な写真と言っていいと思います。
ポートレートモードを使わずとも自然なボケを楽しむことができますね。
続いて料理の作例。
Pixelは元々食べ物の写真が苦手なんですが、Pixel 8もそこまでメシ撮りに向いたカメラではないですね。
彩度が低めなので他社のスマホほど美味しそうには写りません。料理の写真をSNSなどにアップして楽しみたい方は撮影後の編集が必要になってくるかもしれませんね。
また、Pixel 8は超広角カメラを使ったマクロ撮影にも対応しています。
今回はススキを寄って撮影してみました。かなり近くまで寄れて解像度も十分なので、花などを近くで撮影したい方におすすめです。
最後にズーム性能を見ていきます。まずは超広角の0.5倍と1倍から。
中心に見える体育館のような建物にズームしていきます。
いずれも十分撮れていますが、超広角カメラと広角カメラで空の色味が全然違いますね。Pixelでこういうことはあまり無いんですが、Pixel 8では色味の差に注意した方が良いかもしれません。
続いてズームしていきます。2倍、4倍、6倍、最大ズームの8倍です。
補正が優秀なので、4倍くらいまでは写真として見れるレベルには仕上がっていると思います。6倍や8倍も、拡大したりPCの大画面で見たりしなければ問題ないレベルだと感じました。
「どこまで求めるか」という話にはなりますが、望遠レンズを搭載していないスマホの中ではズーム性能は十分高いと言えるでしょう。
全体的にはPixel 8のカメラは普段使いしやすいカメラに仕上がっていて、多くの方は十分満足できる性能は備わっていると感じました。
暗所性能
ここからは暗所性能をチェックしていきます。
まずは自動販売機を撮ってみました。ノイズはほとんど無く、解像感も普段使いなら十分だと言えるでしょう。
手前の自動販売機以外は白飛びが激しいです。とはいえ、他に照明などが無いシーンだったのでスマホカメラにとって難しいシーンなのは間違いない。
やはり強い光源があるとフレア、ゴーストはしっかり出てくる印象。
ここはPixelの弱点ですね。これこそ補正で何とかしてほしいところ。
Pixelシリーズに共通する点ですが、それなりに照明があるシーンだと全体的に明るさをしっかり持ち上げる傾向があるので、シーンによっては昼間のように仕上がることも。
最後に星空を撮影しました。
これは「さすがPixel」の一言に尽きますね。スマホの手持ちでこれが撮れるのは純粋に素晴らしい。
シーンによっては不得意なものもありますが、全体的にはPixel 8のカメラは暗所にも強いです。
動画性能
Pixel 8で4K60fpsの動画を撮影しました。
前半のように歩いたりパンしたりする分には手持ちでも十分ブレが抑えられています。
日差しによってフレアが発生するのは静止画と同じ傾向。それでも陰になった部分が黒潰れすることはありません。
普通に日常生活で動画を撮るなら、Pixel 8は十分実用的な性能を備えています。
また、今回は手ブレ補正は標準モードにしましたが、歩いて撮影する分には標準で十分ですね。後半のように走るとなると、アクションモードにした方が良いと感じました。
Pixel 8で手ブレ補正のアクションモードを使うには、画質設定をFHD30fpsまで落とす必要があります。
Pixel 8の購入方法と価格
Pixel 8はGoogleストア、ドコモ、au、ソフトバンクで購入可能です。
2024年2月時点の販売価格は以下の通り。一括定価とキャリアの残価設定プログラムの実質負担額をまとめました。
定価 | 残価設定プログラム実質負担額 | キャンペーン・割引 | |
---|---|---|---|
Googleストア | 112,900円 | ⁻ | 3/31まで 23,000円引き&15,500円分ストアクレジットプレゼント |
ドコモ | 119,900円 | 実質47,828円 | MNP:22,000円引き 新規:10,000ポイント還元 |
au | 93,600円 | 実質22,047円 | MNP:22,000円引き 新規:11,000円引き 機種変更:5,500円引き |
ソフトバンク | 94,320円 | 実質22,008円 | MNP:21,984円引き U22新規:21,984円引き |
Pixelシリーズのスマホはキャリアにて投げ売りとも言えるような極端に安い価格で販売されることが多く、2023年末にはそれを規制するガイドライン改正が行われました。
ガイドライン改正後はキャリアも様子を見ながら価格を調整しているようで、何度かの価格改定を繰り返してauとソフトバンクでは改正前と同じ価格で残価設定プログラムが利用できるようになっています。
定価もauとソフトバンクが特に安く、Googleストアの通常価格よりも安いので一括購入でもこれらのキャリアの利用がおすすめ。
残価設定プログラムと割引を組み合わせれば、端末返却が条件ですがauは実質47円、ソフトバンクは24円でPixel 8を約2年使うことができます。
かなりお得なのでオンラインショップなどをぜひご覧ください。
Google Pixel 8レビューまとめ
今回はPixel 8をレビューしました。
メリット | デメリット |
---|---|
ミントの色が可愛い 取り回しの良いサイズ感 必要十分な処理性能 ディスプレイが明るい 普段使いしやすいカメラ 安く買う手段が豊富 | 分厚い サイズの割に重い ゲームガチ勢には性能が物足りない 望遠カメラは非搭載 |
日本人でも扱いやすいサイズ感、必要十分な性能、実用的なバッテリー持ち、普段使いしやすいカメラなど、全体的にバランスが良い使いやすいスマホに仕上がっています。
全体的に70点以上の優等生なイメージ
(平均80点までは取れない)
また、キャリアなどで安く買いやすく、Androidスマホの中で売れやすいのも納得の一台です。
新色で追加されたMintのカラーも爽やかで、新生活シーズンにキャンペーンなどを利用して新しく購入するのも良いですね。
最新のキャンペーンや価格情報が気になる方は各キャリアなどのオンラインショップをチェックしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
GakuGadgeでは他にもスマホやガジェットに関する記事を公開しているので、良かったらもう1記事読んでみてください。
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