2023年12月のアップデートで、Google Pixel 8 Proのカメラに動画ブーストという機能が追加されました。
この機能は動画の明るさや手ブレ、ノイズなどをAIを活用して自動で補正してくれるものです。
まさにPixelシリーズが追い求めてきたAIカメラらしい機能ですが、実際の使い勝手や仕上がりが気になる方も多いと思います。
ということで本記事では、Pixel 8 Proの動画ブースト機能を実際に使ってみて、利用方法や仕上がりを詳しく紹介したいと思います。
スマホ系ライター・ガジェットブロガーのShinoです。
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動画ブースト機能について
現時点でPixel 8 Proだけが使える動画ブースト機能は、2023年12月のFeature Drop(定期的な機能のアップデート)で解禁されました。
この機能はスマホ単体の補正だけでなく、GoogleのクラウドAIを活用することで、動画をより鮮明でノイズの少ないものに補正します。
動画ブースト機能はどちらかと言えば夜間などの暗所での動画撮影をターゲットにしているようで、静止画と同様に暗くても動画が綺麗に撮れるカメラということがアピールされています。
動画ブーストの使い方
それでは早速動画ブーストの使い方を紹介します。
今回は動画ブーストを使えるようにするところから紹介。
2023年12月のアップデートを適用後、動画ブーストの項目がカメラアプリに無い場合はPixel Camera Servicesの更新を行います。
基本的にはこの作業は無くても使えるようになっているはずですが、念のためにご紹介。
正常にアップデートなどが行われるとカメラアプリで動画ブースト機能が解放されます。
解放後初めてカメラアプリを開くとこのようなポップアップでお知らせしてくれました。
動画ブースト機能を使う際には、動画の設定から機能をオンにする必要があります。
上から2段目の設定が動画ブーストのオンオフなので、動画ブーストを使いたい場合はこれをオンにします。
なお、動画ブーストをオンにした場合、利用できる画質は最大で4K30fpsになります。
動画ブーストはクラウドAIを用いたものなので、撮影した動画データをクラウドにアップデートしなければなりません。
といっても難しい手順は不要で、通常通りGoogleフォトにアップロードされればOKです。動画データは大きいのでWi-Fi環境などでのアップロードをおすすめします。
アップロード後、補正処理が行われます。処理が完了するのを待ちましょう。
補正処理が完了すると、このように通知でお知らせしてくれます。
ただ、この処理が思ったよりも時間がかかる印象で、今回約30秒の動画の処理を完了するのに30分ほどかかりました。
正直、長くても10分程度でできるものと思っていたので、これは少し期待外れ。
実際の仕上がり
それでは動画ブースト機能の実際の仕上がりを見てみましょう。
明るいシーン
まずは明るいシーンから。(今回は夕方ですが、、)
正直な感想を言うと、思ったほど変わっていないですね。
何となくHDRの効きが良くなったくらいの印象で、それなりの時間をかけて処理した割にはそこまで効果が出ていない気がします。
とはいえ、これは明るいシーンであれば動画ブーストが無くても十分綺麗に撮れるということの裏返しとも言えるかもしれません。
暗いシーン
暗所になると動画ブーストはしっかり効果を発揮します。
今回は消灯後のイルミネーション周りを撮っていますが、暗くて見にくかった部分がしっかり明るくなっています。
静止画の夜景モードと同様に全体的な明るさが持ち上げられている感じですね。
また、細かいノイズや手ブレなんかも多少抑えられている印象です。特に歩いていて足が接地したときの振動がほとんど無くなっています。
やはり動画ブーストは暗所撮影がメインターゲットの機能と言えるでしょう。
暗所撮影で結構実用的、問題は処理時間
今回はPixel 8 Proの新機能である動画ブーストについて紹介しました。
実際に使ってみると、暗所撮影であればかなり効果を発揮する機能で、暗いシーンでよく動画撮影を行う人には結構便利だと思いました。
一方で、処理にかかる時間は少し長すぎますね。AIを活用した機能なので、今後成長を遂げて高速化することを期待します。
実用性はシーンによりますが、面白い機能だと思うので気になる方はぜひチェックしてみてください。
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