Pixel Fold長期レビュー｜現在の用途と好きなところ、ダメなところ、次期モデルに期待すること

こんにちは、ガジェットブロガー・スマホ系WebライターのShinoです。

今回は購入から半年以上使ってきたPixel Foldの長期レビューをお届けします。

現在の使い方や良いところ、ダメなところ、さらに次期モデルのPixel Fold 2に期待することなども紹介します。

これまでにいくつか投稿してきたPixel Foldに関する記事の総まとめ、集大成のような記事なのでぜひお付き合いください。

現在のPixel Foldの用途・立ち位置

まずは私が現在Pixel Foldをどのように活用しているか、軽く紹介します。

元々、メインスマホにするために購入したPixel Foldですが、結果的には「仕事用のサブスマホ」のポジションにハマっています。

具体的には各種文書、スプレッドシートの表の確認やNotionの閲覧、Webサイトを軽く眺めるといった用途ですね。

仕事に直接関係ない用途で言えば、電子書籍の閲覧や、動画の垂れ流しなんかにも活用しています。

ただ、ここまでの用途はサブマシンとして使う小型タブレットの使い方そのもののような気もします。

サブ機として定着した理由

Pixel Foldが仕事用のサブ機として定着した要因について、自分の中で用途を振り返りながら挙げてみました。

常に携帯しなくて良いから

メインではなく、「サブ機」になった大きな理由はこれですね。

以前「Pixel Foldがメイン機になれない3つの理由」という記事で挙げた理由の1つが「重さ」でした。

250ｇを超えるPixel Foldをメイン機として常にポケットに入れて持ち運ぶのは、どうしても私には難しかったです。

しかしながら、サブ機になれば外出時などはポケットではなく、カバンに入れておけばいいので持ち運ぶ際のハードルが一気に下がりました。

Pixel Foldとの「ちょうどいい距離感」がサブ機だったというイメージですね。メイン機にしていたときよりもしっくりきています。

（なぜか）無課金でYoutubeの広告が流れないから

これは動画を垂れ流す用端末になった要因ですね。

あまり話題になった記憶は無いんですが、Pixel FoldはなぜかYoutube Premiumに加入してなくても動画再生時に広告が流れないんですよね。

25万円もする端末を買ったユーザーに対するGoogleからのお礼なのか….

そのおかげで、作業中や1人での食事中などにPixel Foldを使ってYoutubeを流しておくことが多いです。

画面比率的にサブディスプレイもYoutubeが観やすいですしね。

ちなみに、アップデートを重ねてもこの仕様は変わらないので、バグではなくサイレント仕様ではないかと思います。

小型タブレットとしてPCのお供に最適だから

これは特に出先で作業をするときに強く感じますね。

出先だと大きなモニターがあるわけではないですし、机が狭いカフェも多いので、作業領域という意味では自宅のデスクには全く敵いません。

ただ、ノートPCのお供にPixel Foldがあれば、仕事中に参考にしたい資料やWebページを表示させておくことができます。

この使い方をするときにPixel Foldのサイズ感はちょうどいいんですよね。

簡単に持ち運べることに加え、狭いスペースでも邪魔にならないサイズ感、小さすぎない表示サイズが使いやすいと感じています。

資料などを見る必要が無い場合はカバンにしまっておくか、先ほど紹介したように動画を垂れ流しておくこともできます。

Pixel Foldは小型タブレットとして見れば軽いですし、やはりサブマシンに最適なデバイスだと思っています。

キーボード接続で作業環境として実用的になるから

続いては逆にPixel Foldをメインマシンとして使う用途。

以前「Pixel Foldでミニマル作業環境を作ってみたら理想形ができました。」で紹介した内容です。

開けば小型タブレットになるPixel Foldですが、外部キーボードを接続すればその実用性は格段にアップします。

文書作成やブログの下書きなど、簡単な作業ならPixel Fold一台で可能になりますし、USB-Cハブを接続すればさらに活用の幅が広がります。

詳しくは過去記事を読んでいただきたいのですが、この使い方が個人的にかなりハマったので、仕事用デバイスの立ち位置にPixel Foldが収まっています。

長時間移動のお供に最適だから

これは「仕事用」という内容からは少し外れて、エンタメ用途のお話。

最近、鉄道での長時間移動をすることがありまして、その際にPixel Foldが大活躍しました。

主な用途としては動画視聴です。

今回はAmazonのPrime Videoで「沈黙の艦隊」をイッキ見しましたが、やはり一般的なスマホで観るより観やすい。

しかも、SIMが挿さっているので、他のデバイスからテザリングの必要も無く、ワイヤレスイヤホンをつなけばすぐ観れます。

動画視聴以外なら、電子書籍もアリですし、ちょっとした資料の確認も可能です。

グリップ系のアイテムを使えば、Pixel Foldは長時間手持ちできる重さなので、常に自分の視点に合わせて保持することも可能。

新幹線などのテーブルにタブレットなどを置くと微妙に距離が遠かったりするので、常に手持ちで観やすい位置にあるのは意外と大きなメリットです。

また、新幹線の中でわざわざ大型タブレットやノートPCを出したり仕舞ったりするのは少々面倒ですが、Pixel Foldは折りたたんでポケットやサコッシュに簡単に仕舞えます。

そういった点から、Pixel Foldが長時間移動にも適していて、お出かけや旅行の際には必ず持っていきたいデバイスになっています。

beak magとの相性が良すぎるから

以前、Human Natures様より、beak magというスマホグリップ兼スタンドをご提供いただきました。

そのレビュー記事でも書いたんですが、beak magとPixel Foldの相性が良すぎるんですよね。（Pixel Fold以外の折りたたみスマホでも同じです）

beak magを背面に着けてスマホリングとして使えば、分厚さや重さで持ちにくさを感じていたPixel Foldが格段に持ちやすくなります。

さらに、スタンドとして使えば、PCの横にサッと立たせることができますし、動画視聴する場合も快適です。

正直、beak magが無かったら、Pixel Foldはサブ機にすら定着していなかった可能性すらあります。

それくらいbeak magとPixel Foldの組み合わせが使いやすいので、Pixel Foldを絶妙に持て余している方はぜひ一度beak magと一緒に使ってみてください。

改めて、Pixel Foldの良いと感じるところ

ここからは、Pixel Fold自体の良いところについて「半年以上使ってもやっぱりいいな」と思える点を紹介します。

デザイン・質感はやっぱり良い

自分が使う道具（特に仕事道具）は見た目から気に入ることができた方がいいですよね。

その方が愛着が湧きますし、お仕事のモチベーションアップにもつながります。

その点で見たときに、個人的にPixel Foldの見た目はかなり好みなんですよね。

シンプルでいかつすぎない見た目、軽やかで上品な雰囲気はPixel Foldの優れたポイントと言っていいと思います。

安っぽく見えないのに重厚感がある感じではなく、モダンでスタイリッシュな方向性のデザインです。

絶妙なアスペクト比

縦長なアスペクト比が多い横折りタイプの折りたたみスマホの中で、Pixel Foldの横長なアスペクト比は特徴的と言えるでしょう。

実際に使ってみると、2つのアプリを横並びにしたり、電子書籍を読んだりするときにはこの横長なディスプレイが使いやすいんですよね。

自然な表示になりますし、電子書籍も読みやすいです。

Galaxy Z Foldシリーズのような縦長な形とどちらが良いかは好みが分かれると思いますが、あくまで私個人の意見としてPixel Foldのディスプレイ形状は素晴らしいと思います。

個人的なPixelへの慣れ

最後はおまけみたいな理由ですが、長年メインスマホがPixelスマホなこともあり、やっぱりPixelのUIや機能に慣れてしまっているんですよね。

他社のカスタムOSと比べてカスタマイズ性には乏しいですが、逆にPixelシリーズ（純正Android）のシンプルな使い勝手やUIは気に入って使っています。

Pixel Foldは折りたたみスマホということで少々使い勝手が異なることもありますが、それでもPixelなので「いつも通りの使い勝手」という安心感は他社製品を使ったときよりも強いですね。

Pixel Foldのやっぱりダメなところ

逆にPixel Foldを使って「やっぱりダメだよねぇ」と思うポイントを紹介。

一気に紹介すると以下の通り。

• 重い
• バッテリー持ちが悪い
• 充電が遅い
• カメラ性能はもう少し欲しい

この中でも、カメラ性能がもう少し良ければ私個人のメインスマホになる可能性は十分ありました。

しかし、センサーが小さいことなどから、どうしてもPixelのハイエンドシリーズの通常モデルと比べると物足りなさを感じます。

25万円もする端末なんだからもう少し頑張って欲しいですね。

また、重さやバッテリー持ちは普段使いする上で大切なポイントです。

この辺りのポイントが私とは合わなかったですし、多くの人にとっても微妙に感じられるのではないでしょうか。詳しくは以下の記事で紹介しています。

次期モデルに期待すること

ここまでの内容を踏まえて、今年登場すると思われるPixel Fold 2に期待する点を紹介します。

Pixel Foldの微妙な点の改善

すでに紹介したPixel Foldを使っていて微妙だと思うポイントはしっかり改善してほしいですね。

より軽く、よりバッテリー持ちが良く、カメラも高性能に、というところ。

これらのポイントが改善されれば私のメイン機になる可能性がグッと上がります。

折りたたみスマホはすでに軽量化の時代に入っているので、Pixel Fold 2にも頑張ってほしいと思います。

また、カメラも現状では廉価モデルのPixel 7aより低スペックなものなので、25万円もする端末でそれはあり得ないと思います。

現在メイン機として使っているPixel 8 Proのカメラはかなり高性能だと感じるので、Pixel Fold 2もそこそこ良いカメラになってほしいですね。

Qi2対応

Qi2とはワイヤレス充電の新規格で、iPhoneが搭載するMagSafeがベースです。

MagSafeがベースになっているため、磁力を使って充電器を固定できるほか、MOFTやbeak magのようなアクセサリーも使えるようになります。

これまでの写真で気づいた方も多いでしょうが、私はPixel Foldに磁気リングを貼ってbeak magを使っています。

これがQi2対応になれば、磁気リングを使う必要が無くなります。

個人的にはスマホは裸運用したい派なので、ケースや磁気リングなどを使わずにMagSafeアクセサリーが使えるのは嬉しいですね。

今のところ、Pixel 9シリーズはQi2に対応すると言われています。その上でPixel Fold 2はPixel 9シリーズと同時発表の可能性が噂されているので、Pixel Fold 2もQi2に対応するのは十分あり得る話だと思います。

デザイン・縦横比は現状維持してほしい

現在、Pixel Fold 2の予想やリークなどでは、デザインや縦横比がPixel Foldから変更されるとされています。

特徴的なカメラバーは正方形に近いカメラユニットとして左上に配置されると言われており、レンダリング画像なども出回っていますが個人的には現行のカメラバーの方が良いデザインだと思っています。

また、縦横比も初代Pixel Foldより縦長になるとされており、横折りスマホの主流な形に寄っていく感じですね。

ソフト面の最適化を考えるとその方が良いのかもしれませんが、こちらも個人的には今の横長寄りの形の方が好き。

そもそも、他の横折りスマホとは違うポイントである横長な形をやめてしまったら、もはやGalaxy Z Foldでいいじゃん、となってしまうような気がします。

あくまで個人的な好みですが、Pixel Foldの形状やデザインはかなり好きなので、できれば変わってほしくないところ….

Pixel Fold長期レビューまとめ

今回はPixel Foldの長期レビュー、次期モデルに期待することなどをまとめました。

「Pixel Foldじゃないといけないのか」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、正直言ってそんなことは無く、紹介した用途的にはGalaxy Z Foldシリーズでも問題ない（というかPixel Fold以上に快適）と思います。

それでも、個人的に好きで使い続けているPixelシリーズの折りたたみスマホということは、それだけで私にとって気に入って使える理由になります。

メイン機にはならなかったPixel Foldですが、サブ機として十分活躍してくれてますし、個人的には好きな端末です。

今年登場すると見られるPixel Fold 2に期待しつつ、まだしばらくはPixel Foldを愛用していきたいと思います。