2023年7月28日、Googleが提供するスマートウォッチ向けOS「Wear OS by Google」がQUICPayとiDに対応したことを発表しました。
Googleが発売しているおサイフケータイ=FeliCaに対応したPixel Watchではすでにこれらの決済サービスが利用可能となっています。
今回の記事ではこのニュースを詳しく紹介。
Android向けスマートウォッチも電子マネーに対応
Wear OS by GoogleはGoogleが提供しているスマートウォッチ向けのOSで、Androidスマホ向けのスマートウォッチに使われています。
Wear OS採用ウォッチがApple Watchに及ばないポイントとして対応する電子決済サービスが少ないという点がありました。
というのも、これまでWear OSはNFCを使ったクレジットカードのタッチ決済にしか対応していませんでした。その上、これに対応するカードが極端に少ない。
QUICPayやiD、楽天Edyといった電子マネーを使うには日本独自仕様のFeliCaが必要ですが、そもそもFeliCa対応スマウォもありませんでした。
2022年10月に登場したGoogleのPixel Watchは初めてFeliCaに対応したWear OSスマウォでしたが、利用できるのはSuicaのみという状態でした。
しかし、今回Wear OS自体がQUICPayとiDに対応したことで、FeliCaを搭載しているPixel Watchでこれらの電子マネーが使えるようになりました。
例えば三井住友カードの場合、タッチ決済はWear OSに対応していないので使えませんでしたが、iDが使えるのでiD経由で決済ができるようになっています。
Apple Watchに対抗できるか
ということで今回、Pixel Watchでも電子マネーが使えるようになったわけですが、これでいよいよApple Watchの牙城を崩せるようになるでしょうか。
筆者としてはそれはもう少し先なんじゃないかと思います。
というのも、これでもまだまだWear OSでは使えない決済方法が多いんですよね。
例えばPayPay。Apple WatchではPayPayのバーコードやQRコードが表示できるので手首でPayPayが使えます。
また、Pixel Watchも対応しているSuicaですが、Apple WatchではSuica定期券が利用可能なのに対し、Pixel Watchは対応していません。
これはGoogleだけでなんとかできる問題ではないので、今後Wear OSのスマートウォッチがより普及すれば対応サービスも広がるのではないでしょうか。
とはいえ、今回Wear OSがQUICPayとiDに対応したことはかなり大きな進歩です。今後の展開にも期待ですね。
このニュースのポイント
僕はメインカードの三井住友カードで決済が使えないことでPixel Watchを手放したので、今回の対応は非常に嬉しいですね。
先日、決済面に惹かれてApple Watchを購入したのですが、今回の発表がもう少し早ければ良かったのに…と若干後悔しています(笑)
次のPixel Watch 2はバッテリー持ちも向上しているとの情報があるので、ますます楽しみです。
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