4DDiG File Repairは写真を気軽に高画質化できるソフトウェアです。
AIを活用することで、写真の画質を補正したり、白黒写真をカラー化したりすることができます。
今回は開発元のTenorshare様から4DDiG File Repairを試す機会をいただいたので、AI高画質化機能を実際に使った感想を紹介していきます。
画像高画質化ソフトが気になる方はぜひチェックしてみてください。

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4DDiG File Repairとは


まずは4DDiG File Repairの概要を紹介していきます。
概要
4DDiG File Repairとは、株式会社Tenorshareが提供するファイル修復ソフト。株式会社Tenorshareは他にもファイル管理ソフトなどを提供しています。
4DDiG File Repairでは動画、写真、テキスト、音声などのファイル修復と、AIを活用した動画、写真の高画質化、カラー化を行うことができます。
WindowsとMacで使えるPC向けのソフトで、無料使用可能ですが制限があるので、基本的には有料で使うことをおすすめします。


使い方


4DDiG File Repairのダウンロードとインストールが完了し、ソフトを開くとこのようなトップ画面が表示されます。
左側のタブからAI高画質化機能を選択しましょう。今回は写真の高画質化を行うので、右側の「写真を高画質化する」を選択します。


高画質化を行う写真を選択する画面に移ります。
「写真を追加する」をクリックするとファイルが表示されるので、高画質化するファイルを選択しましょう。


高画質化はこのような画面で行います。
左側に画像が表示され、右側でモデル、解像度、モードを選択します。選択できたら、下の「高画質化を開始する」をクリックしましょう。


高画質化途中はこのような表示になります。高画質化にはある程度時間がかかります。


高画質化が完了すると、スライダーで処理前後の写真を比較できます。
仕上がりを確認して、問題なければ「エクスポート」で処理後の画像を保存しましょう。
4DDiG File RepairのAI高画質化機能
4DDiG File RepairのAI高画質化には、4つのモデルが用意されています。
それぞれ、実際の仕上がりとともにチェックしていきましょう。
一般モデル


まずは基本となる一般モデルから。シンプルに写真の解像度を向上させるモデルです。
今回は写真の解像感が微妙な低価格スマホで撮影した写真を使用して、解像度を4倍にしてみました。
処理前の画像がこちら。


そして処理後がこちら。


一見するとあまり違いが分かりませんが、処理後の方は画像をかなり拡大しても一つ一つのピクセルが見えにくいことが分かります。
画像を綺麗に補正するというよりは、解像度、画素数を増やすタイプの高画質処理が行われていると言えます。
ノイズ除去モデル


2つ目のモデルがノイズ除去モデル。暗所などで撮影した写真のノイズを低減します。こちらも解像度の選択が可能です。
今回はエントリーモデルのスマホで夜間に撮影した作例を使用してみました。処理前の画像がこちらです。


続いて処理後の写真です。


低価格スマホなので基本的な画質はそれほど良くないですが、ノイズはしっかり除去され全体的に見やすくなりました。
顔専用モデル
3つ目のモデルが顔専用モデルです。高画質化とともに顔の補正も行ってくれます。
今回はフリー画像を拝借して試してみました。(写真の加工等も許可されているものです。)左が処理前、右が処理後です。




男性でも試してみました。




肌のツヤが良くなり、シワ等も補正で綺麗になっている印象です。あとは目の周りや髪の毛がくっきりして、AI生成画像の人間っぽい雰囲気になっています。
カラー化


AIカラー化は、AI高画質化とは別に用意されており、トップ画面の下部にあるボタンから行います。こちらも、解像度の選択と、顔専用モードがあります。
こちらもフリー画像のモノクロ写真を使用してみました。




船の喫水線から下はおそらく赤色だと思われますが、そこの補正は上手くできていません。ただ、それ以外の周囲の風景等は上手く色が付いているのではないでしょうか。
別の写真でも試してみました。




部分的な違和感はあるものの、一般的なPCでワンクリックして数十秒待つだけでここまでのクオリティなら十分優秀と言っていいでしょう。
4DDiG File Repairを使って分かったメリット・デメリット
ここからは、4DDiG File RepairのAI高画質化機能を使用して分かったメリットとデメリットについて紹介していきます。
4DDiG File Repairのメリット
4DDiG File Repairを実際に使って感じたメリットは次の3つです。
- 高画素画像が欲しいシーンで便利
- 気軽に高画質化、カラー化処理が使える
- ノイズ除去モデル、カラー化モデルは結構実用的




4DDiG File Repairの高画質化処理は画素数を高めるタイプなので、スマホで撮った写真を大きく印刷したいシーンなどで活用できると感じました。
また、従来はこうした高画質化、カラー化には専門的なソフト等が必要でしたが、4DDiG File RepairはAIを活用することで専門知識が少ない方でも簡単に処理を行うことができます。
実際に使ってみても手順が非常に簡単で分かりやすいと感じました。
また、今回試した4つのモデルの中では、ノイズ除去モデルとカラー化モデルの実用性が特に高かったです。




スマホを使って暗所で撮影した写真は結構ノイズが気になることも多いので、ノイズ除去モデルは夜景などの写真を綺麗に残したい方におすすめです。
4DDiG File Repairのデメリット
一方、4DDiG File Repairのデメリットと感じた点は以下の3つ。
- 手ブレした写真の補正に使えない
- 処理後の写真の色味が若干変わる
- 顔補正は少しやり過ぎ感


処理前


写真の高画質化ソフトと聞いて私は初めに「手ブレした写真が補正できたら嬉しいなあ」と思ったんですが、4DDiG File Repairの高画質化はあくまで「高画素化」であり、手ブレの補正などはしてくれませんでした。
そのため、私のように手ブレした写真の高画質化を期待している方は、注意しましょう。
次に処理後の写真の色味について。




高画質化処理を行なった後の写真の方が、全体的に色味が薄く、若干赤みがかっているように見えます。
高画質化できるのはいいですが、色味が変わるのはデザインの仕事などで使うには結構致命的なデメリットなのではないでしょうか。
最後に顔補正がちょっとやり過ぎで、AI生成画像っぽくなる点が気になりましたが、ここは個人の感じ方なのでそれほど大きいデメリットではないかもしれません。今回紹介した作例等をチェックして判断してみてください。
4DDiG File Repairの料金プラン


4DDiG File Repairには3つの料金プランがあります。
- 月間更新ライセンス:11,960円(Win)9,480円(Mac)
- 年間更新ライセンス:18,560円(Win)11,980円(Mac)
- 永久ライセンス:25,960円(Win)15,980円(Mac)
1ヶ月単位のサブスク、1年単位のサブスク、買い切り版の3つという感じで、Windows版とMac版で値段が異なります。Mac版がかなり安く見えますね。
料金を比べてみると永久ライセンスが圧倒的にお得で、長期的な利用を考えているなら永久ライセンス一択と言えます。
最近はサブスク型でランニングコストが長期的に必要なソフトが多い中、買い切りのプランが用意されている点は4DDiG File Repairの大きな魅力です。
また、いずれのプランでも7日間の無料体験が用意されているので、気になった方はまずは無料でお試ししてみると良いでしょう。
気軽に使える高画質化ソフトなら4DDiG File Repairがおすすめ
本記事では、AI高画質化ソフトの4DDiG File Repairをレビューしました。
実際に使ってみるとかなり簡単な手順で高画質化やノイズ除去、カラー化などを行うことができ、気軽に使える高画質化ソフトとしては十分おすすめできると感じました。
特にノイズ除去やカラー化はそこそこ実用的で、用途がハマる方には魅力的だと思います。
一方、処理後の写真の色味が変わる点は大きな弱点なので、今後のアップデート等で改善されることを願います。
こうした高画質化ソフトとしては価格も良心的で買い切り版もあるので、気になる方はぜひ4DDiG File Repairをチェックしてみてください。




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