ここ数ヶ月、スマホ好きの方々の間では昨年のハイエンドモデルであるXperia 5 Ⅳの特価施策が話題となっています。
ヤマダ電機やヨドバシカメラなんかのソフトバンクで一括9,800円で販売されたことはインパクトが大きかったですね。
また、2年レンタルの実質24円は一括案件よりも見かけやすいと思います。
そんな中、少し遅ればせながらXperia 5 Ⅳを実質24円で購入(というかレンタル)したので、「今特価施策で買っても使えるスマホなのか」という視点で簡易的にレビューしたいと思います。
結論から言ってしまえば「意外と使える」という感じなので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
2023年12月27日の電気通信事業法に関するガイドライン改正の影響で、現在はXperia 5 Ⅳを実質24円で利用することはできません。
本記事は改正前に作成したものであるため、ご注意ください。
- とりあえず安い
- まだまだ使える処理性能
- 取り回しがめちゃくちゃ良い
- デザインもかっこいい
- 思ったよりカメラが良い
- ウォークマンとしても優秀
- 暗所撮影はノイズが多い
- アップデート保証が無い
- 2年レンタルだと返さないといけない
Xperia 5 Ⅳの概要
Xperia 5 Ⅳは2022年10月発売のソニーのコンパクトハイエンドモデルです。
SoCはSnapdragon 8 Gen 1、取り回しのいいサイズ感のボディに5,000mAhの大容量バッテリーや望遠もあるトリプルレンズカメラを搭載しています。
最近のハイエンドスマホではかなり希少となったSDカードスロットとイヤホンジャックが搭載されているモデルでもあります。
詳しいスペックは以下をご覧ください。
Xperia 5 Ⅳのスペック
メモリ構成(GB) | 8/128GB(キャリアモデル) 8/256GB(SIMフリーモデル) |
カラー | ブラック エクリュホワイト グリーン ブルー(ドコモオンラインショップ限定) パープル(ドコモオンラインショップ限定) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
本体サイズ | 67×156×8.2mm |
重量 | 172g |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ仕様 | 最大120Hz駆動有機ELディスプレイ |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
生体認証 | 電源ボタン一体型指紋認証 |
防水防塵 | IP68 |
おサイフケータイ | 国内版対応 |
背面カメラ | 広角:12.2MP(F1.7)1/1.7インチ 超広角:12.2MP(F2.2) 2.5倍望遠:12.2MP(F2.4) デジタルズーム最大7.5倍 |
購入のきっかけ
今回Xperia 5 Ⅳを購入した理由は主に2つ。
1つ目は思ったよりXperiaが使いやすいと感じたため。
先日、ライターとして最新モデルのXperia 5 Ⅴをお借りしてレビューする機会がありました。
その時に(世間では色々言われる)Xperiaの一眼カメラライクなカメラUIとシャッターボタン、それからオーディオ周りに魅力を感じました。
個人的にXperiaのスマホをちゃんと使う機会が久しぶりだったので、「こんなに使い勝手が良かったっけ…?」と感じました。そこで、用途に絞ればXperiaが1台手元にあっても良いんじゃないかと思ったことが購入のそもそものきっかけ。
2つ目のきっかけは特価施策を早めに利用したかったからです。
今キャリアで盛んになっている端末の特価施策。まもなく法改正により今のようなものは無くなると思われます。
また、個人的な話ですが、来年には特価施策を新規で利用できる条件である「22歳以下」の範囲から外れてしまうので、今のうちに22歳以下として新規契約で施策の恩恵を受けておきたかったことも大きな要因です。
そんなわけで、スマホ乗り換え.comさんにて、自宅からXperia 5 Ⅳの特価施策を利用しました。
今回は、Xperia 5 Ⅳのエクリュホワイトを実質24円で2年レンタルしています。
施策で買ったXperia 5 Ⅳはまだまだ使えるのか
それでは早速、Xperia 5 Ⅳの使用感を簡単ですがレビューしていきます。
デザイン・サイズ感
まずはデザインについて。すっかりお馴染みになったXperiaらしい縦長形状のボディです。
今回購入したエクリュホワイトは若干ベージュ寄りの白で、非常に上品な仕上がりです。
側面はフラットな形状ですが角の部分は滑らかになっているので角が当たる感覚はありません。個人的にはこの形状がスマホの側面フレームの理想形ですね。ここまで丸っこくないですがiPhone 15も同様の形状でした。
デザインはやっぱりめちゃくちゃかっこいいですね。正直なところ、最新のXperia 5 Ⅴより好みです。
縦長形状なので横幅が抑えられており、片手でもしっかり握った感覚があります。縦に長いので上の方には指は届きませんが、文字入力は片手でも余裕でできます。
背面のマット仕上げのガラスは質感がめちゃくちゃいいですが、サラサラしすぎて落としやすい気もするので気になる場合はケースを着けた方がいいかもしれません。
また、重量もかなり軽いですね。ここは先日レビューしたXperia 5 Ⅴと比べても明らかに優れているポイントだと感じました。
処理性能
結局のところ、スマホの使い勝手を決めるのは処理性能です。もっと具体的に言えばSoCの性能ですね。
Xperia 5 ⅣはSoCにSnapdragon 8 Gen 1を搭載。昨年(2022年)の前半モデル向けハイエンドチップです。
Xperia 5 Ⅳは2022年の後半モデルですが、Snapdragon 8+ Gen 1ではなく8 Gen 1なんですよね。ここを8+ Gen 1にしておけばもっと良い評価を得ていたように思います。
さて、実際の性能ですが、たった1年前のハイエンドモデルなので今からでも全く問題ありません。
処理性能を測るGeekbench6でテストしてみたところ、2023年10月に発売されたばかりのPixel 8 Pro(定価159,900円~)とほぼ同じ結果に。
これはPixel 8 Proの性能が価格の割に低すぎるだけではありますが…
実際に使っていても気になるカクつきなどは無く、十分快適に使うことができました。普通の人なら全く問題ないと思います。
「型落ちだから…」と思っている方も多いかと思いますが、端末価格の高騰もあるので個人的にはむしろ型落ちモデルの方をおすすめしたい部分もあります。
少なくとも普段使いでストレスを感じることは無いのではないでしょうか。
カメラ
Xperiaのカメラといえばカメラメーカーでもあるソニーらしく、他社のスマホカメラとは方向性の異なる使い勝手や仕上がりが特徴です。
「使いにくい」と言われることも多いXperiaのカメラUIですが、個人的にはソニーのカメラも使っているので割と馴染みやすく、むしろ写真を撮ってる感が感じられて楽しいです。シャッターボタンもありますしね。
実際の作例をいくつか紹介します。
軽く撮ってみただけですが、他社とは異なる自然な色味や暗い部分は暗いままにする傾向はやはり強いですね。個人的にはこういう色味も好きです。
また、画素数が12.2MPということで解像感が気になるところですが、実際に撮ってみると思ったより解像感も高いです。ここは良かった。明るいシーンなら普通に使えるカメラだと思います。
続いて暗所撮影の例をいくつか。
暗所になるとノイズが目立ちますね。特に暗いシーンはあまり良い仕上がりとは言えません。ここはセンサーサイズの限界があるのかも。
一方で看板など強い光源の処理は思ったよりは上手くできている印象。XperiaはHDR性能が低いイメージでしたが、シーンによっては意外と良い感じですよね。
まとめておくと、Xperia 5 Ⅳはカメラに注目しても普通に実用的な性能が備わっていると感じました。
ただ、最新モデルのXperia 5 Ⅴをレビューした経験を踏まえると、Xperia 5 Ⅳからカメラがかなり進化したことも同時に実感したので、カメラ性能にこだわりたい場合はXperia 5 Ⅳよりは5 Ⅴがおすすめです。
結論:特価なら全然アリでは?
ということで実質24円でレンタルしたXperia 5 Ⅳがまだまだ使えるのか見ていきました。
結論を言ってしまうとまだまだ実用的ですし、これが実質24円や一括9,800円で入手できるのは結構お得なんじゃないかと思います。
もちろん、弱点もあるにはありますが、特価施策で安く買えるなら用途(オーディオ目的など)を絞ったサブ機としても十分おすすめです。
一方で、実質24円といえばPixel 8やiPhone 14といった強いライバルがいます。正直なことを言えば、同じ価格(実質24円)ならPixelやiPhoneを選べばいいとは思います。メイン機として使うならアップデートが手厚い方が良いですしね。
ただ、実際に使ってみて少なくとも私個人としてはXperia 5 Ⅳを選んで後悔はしていません。お手軽価格でXperiaのオーディオやカメラを体感したい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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