Pixel 9 Pro Fold登場！Pixel Foldからの進化をチェック【今回はおすすめ？】

こんにちは。ガジェットブロガー、WebライターのShinoです。

Googleは日本時間2024年8月14日のMade By Google 2024にて、Pixel 9シリーズを発表しました。

その中で折りたたみモデルとして登場したのがPixel 9 Pro Foldです。

今回はPixel9 Pro Foldの前作にあたるPixel Foldと比較しながら、どこが進化し、魅力と言えるのか、Pixel Foldユーザーの視点で解説していきます。

Pixel 9 Pro Foldの概要

Pixel 9 Pro Foldは、2024年8月14日の発表会で登場したGoogleの最新折りたたみスマホです。

前作のPixel Foldとは異なり、ナンバリングシリーズの1モデルとしてラインナップされています。

Pixel 9シリーズの他モデルと合わせたスペックについては、以下をご覧ください。

Pixel 9 Pro FoldとPixel Foldの比較

それでは、Pixel 9 Pro FoldとPixel Foldのスペックを比較します。

	Pixel 9 Pro Fold	Pixel Fold
国内発売日	2024年8月22日	2023年7月27日
メモリ構成（GB）	16/256 16/512	12/256 12/512
カラー	Porcelain Obsidian	Porcelain Obsidian
背面仕上げ	マット	マット
SoC	Google Tensor G4	Google Tensor G2
本体サイズ	閉じた状態：77.1×155.2×10.5mm 開いた状態：150.2×155.2×5.1mm	閉じた状態：79.5×139.7×12.1mm 開いた状態：158.7×139.7×5.8mm
重量	257ｇ	283ｇ
ディスプレイ	外側：6.3インチ有機EL 内側：8インチ有機EL	外側：5.8インチ有機EL 内側：7.6インチ有機EL
リフレッシュレート	外側：60～120Hz 内側：1〜120Hz	外側：60～120Hz 内側：最大120Hz
画面輝度	外側：最大1,800ニト、ピーク2,700ニト 内側：最大1,600ニト、ピーク2,700ニト	外側：最大1,200ニト、ピーク1,550ニト 内側：最大1,000ニト、ピーク1,450ニト
バッテリー容量	4,650ｍAh	4,821ｍAh
充電速度	有線充電：最大21W ワイヤレス充電：最大15W	有線充電：最大20W前後 ワイヤレス充電：最大5W前後
生体認証	側面指紋認証 顔認証（外側、内側とも対応）	側面指紋認証 顔認証（外側画面のみ）
防水防塵	IPX8	IPX8
おサイフケータイ	国内版対応	国内版対応
アップデート保証	7年間（OS、セキュリティ含む）	OS3年間、セキュリテイ5年間
背面カメラ	広角：48MP（F1.7） 超広角：10.5MP（F2.2） 5倍望遠：10.8MP（F3.1）	広角：48MP（F1.7） 超広角：10.8MP（F2.2） 5倍望遠：10.8MP（F3.05）

SoCはTensor G2からTensor G4に変更。Pixel Foldは発売タイミングの影響から、2022年モデルと同じTensor G2だったのが惜しいポイントだったので、Pixel 9シリーズに統合された良い変化と言えます。

RAMは12GBから16GBに増量。AI機能に対応するための変更ですが、普段使いの快適性の向上にも期待です。

Pixel FoldとPixel 9 Pro Foldを比べたときの最も大きな違いがサイズ感。

簡単に言えば、閉じたときはよりスリムに、開いたときはより正方形に近い形になりました。横幅が短くなり、縦幅が伸びたためです。

閉じたときに片手で持ちやすくなったことは、Pixel 9 Pro Foldの魅力と言えるでしょう。

Pixel Foldは文庫本のような横長の縦横比が特徴でしたが、Pixel 9 Pro Foldは競合モデルに近い縦長な形状になったとも言えますね。

閉じたときの厚みは10.5mm。競合モデルと比べても結構薄いです。

重量は283gから257gに軽量化。競合モデルと比べるとまだまだ重いですが、Pixel Foldから乗り換えればかなり軽くなったと感じられるでしょう。

縦横比の変更でディスプレイサイズも若干変更。サイズが変わったというよりは、縦横比が変わったという感じですね。

画面輝度はPixel 9シリーズの他モデル並みに大きく向上しました。Pixel Foldは画面が少し暗いのがストレスだったので、この進化は嬉しいですね。

また、ワイヤレス充電の速度も最大5W程度から最大15Wに向上。Pixel Foldを使っていて、ワイヤレス充電が遅いことは個人的に大きな不満でした。

生体認証の方式は側面指紋認証＋顔認証で変更なしですが、Pixel 9 Pro Foldは開いた状態でも顔認証が使えるようになりました。Pixel Foldは閉じていないと顔認証できません。ここも着実な進化。

Pixel 9 Pro Foldでかなり残念なのがカメラです。

Pixel Foldを使っていて、価格の割にカメラが微妙だと感じていましたが、Pixel 9 Pro Foldでもカメラの進化は特になし。引き続き価格の割にはしょぼいです。

補正が優秀なのでそこそこ撮れるのは撮れるんですが、カメラ性能に期待しすぎると微妙なので注意しましょう。

Pixel Foldユーザーから見たPixel 9 Pro Fold

ここからは、初代Pixel Foldを使っている筆者の目線で、Pixel 9 Pro Foldの魅力や微妙なところを簡単に評価します。購入の参考になれば幸いです。

Pixel 9 Pro Foldを見てまず思ったのは、「方向性はPixel Foldとは少し違う」という感想。主に縦横比の変更でそのように感じました。

初代のPixel Foldはまさに文庫本のように横長な形状をしており、競合モデルとは全く異なる雰囲気でした。それが9 Pro Foldでスリムになり、Pixel Fold特有の良さから大衆受けに方向を変えたように見えています。

横長な形状は電子書籍などの閲覧に最適なんですが、片手で持ちにくいというデメリットがあります。その点、Pixel 9 Pro Foldは携帯性の面で良くなったとも言えるでしょう。

また、重量と厚みはかなり頑張って削ってきた印象です。中華メーカーの折りたたみスマホには敵いませんが、結構頑張っているのではないでしょうか。

他に、Pixel Foldを使っていて感じる地味なストレスが着実に解消されている点も個人的には印象深いです。

具体的にはワイヤレス充電時の速度や開いても顔認証ができるようになった点ですね。

Pixel Foldは細かいストレスが多く、詰めが甘いのでプロトタイプ感が強いですが、Pixel 9 Pro Foldでは製品として完成度がしっかり高められたように見えます。

だからこそ、カメラがあまり良くなっていない点が惜しすぎる。

25万円の端末ですからね。せめてPixel 9などと同等レベルになってくれ、と思います。

Pixel 9 Pro FoldとPixel Foldの比較まとめ

本記事では新登場のPixel 9 Pro Foldを先代モデルであるPixel Foldと比較しました。

全体的に見ると、より普段使いしやすくなっており、完成度はしっかり高まっていると思います。

ただ、カメラはあまり進化しておらず、カメラ性能の進化を求めて買い替える必要は無いでしょう。

本記事の内容を参考に、Pixel 9 Pro Foldをチェックしてみてはいかがでしょうか。